残酷天使のララバイ~The last love songs~
 ……だから。

 ゲームだなんて考えたくはないけれど、それは最悪なコトではない、とクマは言った。

「……本当に、最悪なのは、な。
 この施設が閉鎖され、ここにいるナイツ達が、任務を解かれて。
 全員死刑囚に逆戻りになることかもしれへんよ?」

 そんな……もの、なのだろうか……?

 他のナイツ達にも意見を聞きたいところだったけれども。

 クマみたいに信用できるヤツが他には、一人もいなかった。

 考え込んでいる僕に、侵略者、襲来の警報が鳴り響く。

 うー うー と鳴る、うるさい警報と。

 ちかちか点滅するライトの光の中で、クマは、にかっと笑った。

「言っている間に、お客さんや。
 今日も、お互いハイスコアを目指して『生きて』帰ろうやないか」







 
 
< 109 / 132 >

この作品をシェア

pagetop