残酷天使のララバイ~The last love songs~
「やかましーーな。
 ……何だよ、一体」

 僕だけじゃない。

 周りにいるナイツ達が、全員耳を塞いで丸くなっている中。

 プラチナは、また叫んだ。

「なんだよ、じゃないわ!
 それが……!
 巨人のコアが、どれだけ大事なモノか、判ってる!?」

「……大事って。
 タダの石だろ?
 バイクやクルマのキーと同じ役目を持つ?」

「確かに、キーの代わりになってるけど、そればかりじゃないのよっ!
 エンジェルの全部の記録が入っているんだからね!!
 エンジェルの戦歴も、あんたのスコアも。
 ううん、それだけじゃない。
 エンジェルの人工知能やココロだってその中に!」

「……エンゼルに、ココロなんてあるのか?
 タダの腹立つ機械じゃん」

 中には、感情らしきものを混ぜて受け答えをする人工知能を。

『生きている』と言うヤツもいるけれど。

 僕は、機械はタダの金属のかたまりだと思っている派だ。
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