残酷天使のララバイ~The last love songs~
 
 ……僕は。

 僕は。

 これまでは、帝から賜った軍勢を、自分できちんと統括していたはずだったのに。

 高価な塩の山を前に、自分の軍の中に乱をおこしてしまったんだ。

 僕がエメラルド星の最高責任者『白賢帝(びゃっけんてい)』に進言して決定した。

 そして。

 身体的にも、技術的にも劣る地球人の技術力の向上と。

 よりよいバトル・パートナーの向上のために。

 僕が、地球人の犯罪者を集めて、ジュエリーナイツを創った。

 だけども、地球人の地球人自身による自治って言う案に。

 文明、身体能力に優れる自分たちの完全支配を推奨していた方の。

 僕の腹心の部下に、暗殺されかけ、逃げ出したところを地球の民間機に誤って接触してしまったんだ。

 誤って?

 いや。これは、本当に僕の知らないところだったけれども。

 その後の事態の手際の良さと、分厚い保障からから鑑みるに。

 僕の命を案じた方の部下たちが、故意にぶつけて僕の行方をくらまそうとしたのかもしれない。

 とにもかくにも、それが。

 茜と蒼とその両親を巻き込んだ、重大な事故になったんだ……!
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