残酷天使のララバイ~The last love songs~
中身はあの生意気なはずの『エンゼル』のはずなのに。
その言い方が、なんだか一生懸命で、僕は少しだけ、笑ってしまった。
スフィンクスの消えた空を見上げて、僕は、聞く。
「では、ねぇ、エンゼル?
機体は半分壊れたけれど僕達はまだ、空を飛べるかな?」
僕の質問に、エンゼルが少しだけ笑う。
「飛べますよ。
私が、機能停止しない限り、外側の巨人なんて、何度でもなおせます」
「だったら僕には、どうしても、見たい夢の景色があるんだ。
お前はそこまで、僕を連れて行ってくれるかな?」
「あなたは、どんな景色がお望みですか?」
「青い地球が、他の星に侵略されて、その色を損なわないように。
美しいまま、保っている未来の景色が、見たい」
それは、茜の。
そして、僕に名前をくれた蒼・キサラギの望む空だと思うから。
彼の魂が、ゆっくり眠れるためにも、僕は、祈りたかった。
本当にそんな日が来るのかは、判らない。
だけども、僕は、エンゼルに抱かれて夢を見る。
地球人が自力で立って、歩けるその日まで。
その言い方が、なんだか一生懸命で、僕は少しだけ、笑ってしまった。
スフィンクスの消えた空を見上げて、僕は、聞く。
「では、ねぇ、エンゼル?
機体は半分壊れたけれど僕達はまだ、空を飛べるかな?」
僕の質問に、エンゼルが少しだけ笑う。
「飛べますよ。
私が、機能停止しない限り、外側の巨人なんて、何度でもなおせます」
「だったら僕には、どうしても、見たい夢の景色があるんだ。
お前はそこまで、僕を連れて行ってくれるかな?」
「あなたは、どんな景色がお望みですか?」
「青い地球が、他の星に侵略されて、その色を損なわないように。
美しいまま、保っている未来の景色が、見たい」
それは、茜の。
そして、僕に名前をくれた蒼・キサラギの望む空だと思うから。
彼の魂が、ゆっくり眠れるためにも、僕は、祈りたかった。
本当にそんな日が来るのかは、判らない。
だけども、僕は、エンゼルに抱かれて夢を見る。
地球人が自力で立って、歩けるその日まで。