残酷天使のララバイ~The last love songs~
†監禁
それから、僕は。
ずっと。
ずっと長い間眠っていた。
思い出した記憶と。
蒼・キサラギの記憶が、ぐちゃぐちゃに絡み合い。
目覚めていると……いや。
本当に目が開いているだけで、めまいを起こしていた。
何しろ。
地球人と、エメラルド星人では、言葉や、生活習慣だけじゃない。
カラダの造りまで違っているから。
不安定な記憶を抱えた今では。
バトル・パートナーを操るどころか、普通に歩くのさえ、難しい。
だから。
茜と……いや。
敵のパイロットと、不用意に接触した罪で。
記憶の反乱で、動けなくなった僕自身は不在のまま、軍法会議にかけられ。
独房に禁固、二週間を言い渡されたのは。
『僕』を知っいて、庇ってくれる人びとの方からの、配慮以外、なにもでもなかった。
『Hey--Boy--!
Meの機体は治ったぜ?
後は、You次第だ』
味も素っ気も無い部屋に唯一ある家具。
固いベッド柵に引っかかったエンゼルのコアが明滅する。