残酷天使のララバイ~The last love songs~
 茜は、チラッと、エメラルド星人達を見た。

「……これも、ウワサだけど、ね。
 最近、エメラルドのエラいヒトが地球で暗殺されて、犯人がまだ、見つかって無いんだって。
 だから、彼らは。
 犯人を探して、秘密のうちに始末しようと………
 ここら辺りにもウロウロし始めているらしいのよ……お弁当つきで」

「……は?
 お、お弁当……って、まさか……!」

 地球の。

 いわゆる、先進国と言われているヒトにとって。

 普通では、考えられない可能性を、思いついて、青ざめた僕に。

 茜は。

 神妙な顔をして、頷いた。

「……そう。
 エメラルド星人達は……
 炭素を含んだ生物を摂取して、自分たちの栄養源にすることも出来るけれど。
 本当の食事は生命エネルギー……生き物のイノチそのものなんだって」

 茜は、ぶるっと震えて、僕に抱きついた手に力を込めた。
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