残酷天使のララバイ~The last love songs~
 そ、そうなのか?

 何がラブリーでチャーミーなのか、さっぱりわからなかったけれども。

 女の子の迫力みたいなやつに押されて、思わず一歩下がると。

 その、ラブリー・チャーミーなかたつむりは。

 ずい、と玄関に入ってきて言った。

「君が、蒼・キサラギ君?
 あたし、アリス・らぴ・山田っていうの。
 君の腕を見込んで頼みがあるのよ、お願いしてもいいかしら?
 ああ、向って左側の。
 かわいい女の子の頭がアリスで。
 右側のイケメンな男の子のほうが、らぴ、ね?」

「はあ、それはどうも……って!
 僕には、宇宙人の知り合いなんていないし!
 何で僕の名前を知ってんの!?
 それに、僕の腕って……何をさせるつもりなの?」
 
 僕の質問に、アリスはふふふっと笑うと、また一歩。

 玄関の中に入ってきた。

 
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