残酷天使のララバイ~The last love songs~
「………は?」

 そこらのコンビニで、バイト~~みたいなノリで。

 思ってもみなかったコトを言われて、僕は、間抜けな声を出す。

 そんな僕を、アリスは、鼻で笑った。

 そして、いつの間にか、入って来ていたキッチンをざっと見まわして。

 テーブルの上に、僕の朝食を見つけると、肩をすくめて言った。

「あら、悪かったわね。
 朝ご飯まだだったの?
 あたし、君に色々話すコトがあるんだけど……
 食べながらでイイから聞いてくれない?」

 あたしが、勝手に話すから。

 と言うアリスに、僕は、思わず従った。

 平たく言えば。

 ただ、アリスの迫力に負けただけって話もある。


 僕が、椅子に座って、フォークを握ると。

 アリスは、満足そうにうなづき……

 ……話しだす前に、呆れたように言った。

「キサラギ君。
 それで一人前?
 見た目よりも、大分食べるのね?
 資料によると。
 地球では、大会に出場して金を稼げるほどの大食いの人間は。
 昔から、君みたいに、線が細いヒトがほとんどみたいだけど……。
 君も、そういう人種なのかしら?」


< 72 / 132 >

この作品をシェア

pagetop