残酷天使のララバイ~The last love songs~
「思った通り、キサラギ君は、有名人だったね?
紹介は、いらないかもしれないけれど、一応言っておくよ」
彼らの盛り上がりぶりに、アリス・らぴは、笑った。
「今度仲間になった、蒼・キサラギ君だ。
みんなには、ハッカーの『翼』の方が通りがいいのかな?
彼には幻想人形の『スフインクス』のパイロットになってもらう」
「……え?」
アリス・らぴの言葉に、茜が、小さく息を呑んで、僕を見た。
「スフインクスには、わたしが乗るハズじゃなかったの?」
「オレも、翼さんだったら直接幻想人形に乗らなくても……
バック・アップを手伝っていただいた方がいいかと思うんですが?」
ジャックの言葉に僕は、笑った。
「やあ。
せっかく、手伝いをするなら、巨大ロボットって言うヤツに一度乗ってみたくてね。
パイロットにしてくれなければ、手伝わないって言ったんだ」
「ええ~~
そうなの~~?」
不満そうな茜に、僕は、笑ってみせた。
「だって、パイロットの方が、カッコいいじゃないか。
なんだか、地球を守るスーパーヒーローっぽくて」