残酷天使のララバイ~The last love songs~
 僕の言葉に、茜も笑った。

「へえ。
 蒼って意外に子どもっぽかったのね?
 本当は、わたしが乗りたかったけれど、蒼にだったら代わってあげる」



 今日は、キサラギ君の歓迎会だ~~と盛り上がったみんなを横目でみながら、らぴはささやいた。

「茜や、皆に。
 幻想人形についての真実を話さないのかい?」

「……ん、なこと言ったら。
 茜は絶対、パイロットを代わってくれないよ。
 それに、多分。
 この様子じゃ、この組織から抜けてって言ったって、聞いてくれそうにないし」

「ふうん。
 まあ、こちらとしては。
 黙ってくれていた方が助かるんだけどね?」

 アリスとらぴのアタマは。

 それぞれ、顔を見合わせて笑う。



 ……ちょっと、気に食わない表情(かお)で。

< 85 / 132 >

この作品をシェア

pagetop