残酷天使のララバイ~The last love songs~
 


 その、発表に。

 格納庫の空きスペースにあるモニターつきの電光掲示板に群がったナイツたちは。

 おお、とため息とも、うめき声ともつかない声を出した。

 12名分の悔しそうな声を聞きながら、僕は、ココロ中で嘲(わら)った。

 ふふん、みんな悔しがっているな。

 当然だねっ。

 歴代のナイツたちを見渡しても、僕より一回の戦闘で敵を倒すヤツは、そういない。

 僕より一回の戦闘で成績のいいやつは。

 僕が来る前に、入れ代わるように戦死した『翡翠』(ヒスイ)っていうヤツと他に何人かぐらいしかいないし。

 しかも、彼らは全員ナイツたちにカリスマ視されている英雄だ。

 気分良く鼻歌を歌っている僕に。

 モニター越しのプラチナは、キレイな眉間に皺を寄せて僕に言った。

「……サファイア。
 なんで、あんたたちはそーなのよっ!」

「何?」


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