残酷天使のララバイ~The last love songs~
「な……!」

 システム・オーバーだった。

 僕のPCは、蝸牛製の最新CPUを載せていたにも関わらず。

 情報処理の速度が追い付かずに故障したようだった……のだけれど。

 その時僕は。

 コックピット内に広がってゆく炎と火花に、パニックを起こしていた。


 燃える。

 燃える、火。

 僕の、覚えている限り、一番古い記憶。

 二月の、あの。

 澄んだ青空のもと。

 燃えてゆく

 あいつと

 僕。



 ……ボクハダレ?

 ヤケテ シンダノハ

 ダレ?

 ……誰!
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