サヤちゃんのアイツ
次の日、どんよりした顔で教室に入ってきたのは親友、奈々。
『奈々ー!どうしたの?そんな顔して!』
奈々は泣きそうな顔で
『ふられたのー祐太に!』と叫ぶ
サヤはびっくりして
『奈々、祐太に告ったの??』
そう言うと
『好きなこがいるんだって。はーぁ。誰なんだろう…。そうだ!サヤ、一緒にすんでるんだから聞いてみてよ!』
こんなことを頼まれて思わず首をたてにふるサヤ。
祐太の好きなひとなんて、興味深いしね♪
なんて思っている。
『てゆーかサヤ、今日いつもよりテンション下がってるけどどうかした…?』
奈々にはお見通しみたい。
『それが…ね…』
奈々にすべてを話す。