サヤちゃんのアイツ
『俺…棚尾にケータイ見られたんだよ…待ち受け俺とサヤが一緒に写ってる写メじゃん?』
『うん…』
『で、棚尾に[これ、彼女?]って言われてさ…で…[仲良くなりたい!!]っていってサヤのアドしつこく聞かれたから教えたんだ…。』
『え…じゃああのメール。』
『サヤのとこに変なメールきたの?』
そう言われたので昨日きたメールを見せる。
『やっぱアイツ…。』
『棚尾さん…那智くんのこと好きなんだ…ね…』
『俺がすきなのはサヤだからな!あのメールのことは棚尾に注意しとくから!』
那智は真剣な顔でいう。
『那智く…』
『黙って…』
那智はそういってサヤの腕をつかみ
目をつぶりサヤにキスをする。
いつもとは違う、
愛がひしひしと伝わってくる。
『那智くん…』
『サーヤ!』
サヤにしか見せない笑顔。
那智にしか見せない笑顔。
サヤはいつまでも那智くんといたいっ
てそう言って
教室に戻ろーって言って。
今度は那智の手を引っ張って教室に戻る。