神の裁き－地獄への道－

目の前は薄暗い霧に包まれていた。
少しずつ少しずつ視界が広がっていった。
そして大きな扉が顕われた。

『　煉　獄　』

扉にはそう書かれていた。
扉を開くと大勢の人が見えた。
中に踏み入るとそこには悪魔というのだろう者がいた。
「ようこそ、600号様。」
悪魔は私にそう言った。
私に600号と言うのだから私は600号なのだろう。
「私の名は、デル・ノ・ワールと申します。そしてあなたに御供させて頂く悪魔でございます。」
「デル・ノ・ワール？」
「デルとは私の産まれた時に貰った名でデ・ワールとは称号でございます。」
私には、今までの記憶がないらしい。
でも、生物それぞれが持つ本質変わること稀にしかなく、
その本質が犯してしまったことにより私はここへ来たらしい。
『600号の説明も終わりましたね。
600人が集まれば、開催されるこのお祭り、
実に、早かったですね。
実に、醜い。人間とは汚い生物ですね。
毎回毎回人間しかここへ来ない。
そして!!!今回も人間しか来なかった。
動物は歴史上1度も煉獄へはやってきません。
ここへやってくるのは人間だけ。
ここでここで醜い醜い闘いしてもらいましょう。
簡単なことです。今ここにいる600人の人間を殺してください。
殺して殺して殺せばいいんです。
最後の1人になったら優勝です。
600人の1人は天国へ、もう1人は地獄へ、そして残りは転生してもらいます。
明日の日の出が始まりで最後の1人になるまで続けてください。
それではみなさんがんばってください。」
あれから数時間経った。
「あなたの力は何か見ましょうか？ついでに本質も。」
「力？なんのことだ？」
「言ってませんでしたね。煉獄に来た者は全て何かの能力をえるのです。
目を閉じていただけますか？あなたの能力は時を止める能力です。
想いと比例して強くなります。目の前にイメージが広がったはずです。
それはあなたの本質そのものでこれは想いが高ぶった時現実となります。」
わたしの頭の中に描かれたイメージは多くの血が本質とは血そのものだっだ。
そして闘いは始まった。
始まってから私はたくさんの人を殺した。
もちろん周りの人も殺し続けていた。