時は江戸…
次の日あたしはいつもみたいにふら~っと外出

最近はトシが一緒だったけど、今日はお仕事

なんてったってトシは新撰組副長だもんね

忙しいのは仕方ない…

でもちょっと… 寂しいよ…

電話してもあんまり出ることはないし

メールもいつ見てくれるかわかんない

でもトシの彼女になれたんだから贅沢言ってらんないよね

そんな寂しさを紛らわすためにも一人で散歩がてら町をうろうろ… すると…

「マヤか?」

「あれ? 佐之?」

「どした? 一人で」

「…散歩だよ……」

「一人でか?」

「……そうだよ」

「俺今、見回りなんだけど… ちょっとサボってあん蜜でも食いに行かねぇか? おごってやってもいいぜ」

「いくー! いくいく!」

やったぁ! 甘いもの♪甘いもの♪

「お前、おごってもらえたら誰にでもついて行くだろ!? 大丈夫かよ…? 副長もしつけが大変だな…」

「誰にでもついて行くわけじゃないよ! ってか、しつけって何よ! あたしトシの飼い犬じゃないし! ってか、サボったら鬼の副長に叱られますよ~~」
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