時は江戸…
あたしはトシに抱きしめられたまま布団に押し倒された

あたしを一途に見つめるトシ

その瞳を見た瞬間あたしの抵抗する気持ち何てなくなって、あたしもトシが欲しいって思ってしまった

はしたないの…かな?

でも

トシのきれいな瞳に吸い込まれそう…

トシの瞳にはあたしが映っている

あたしの瞳に、トシは映っている…?

それはトシしか確かめられない

聞きたくて、でも聞けなくて…

あたしから一瞬サッと離れて灯りを吹き消した

障子の外からの月灯りがなければ本当にどこに何があるのかわからない…

真っ暗な中キスをする

何度も…

何度も……

角度を変えてはあたしに覆いかぶさるトシの唇
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