時は江戸…
「や…だ……」



「…かえれよ……」



やっと出てきたような

かすれた声…



トシの

気持ち…


わかってるけど…




わかってるけど……




でも

あたし

もう

自分の気持ちに



ウソは

つきたくないよ…







「やだ……よ」



声が

ふるえる


のどから

うまく声が

でない…

ちゃんと

届いてる…?



あたしの声は

トシの

鼓膜に届いてる…?


トシのこと

好きなのに




涙が

ポロポロ

こぼれてくる
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