時は江戸…
「マヤ…。



まだ一緒にいてぇけど。



俺行かねぇとなぁ…。



お前はまだ寝ててもいいぞ」



そう言ってマヤの


頭をクシャッとなでる。



まだマヤと




まったりしていたいのは山々だが



副長の俺が


朝から稽古をサボって


いちゃついてるってのも



あまりよろしくない…。




「うん。


あたし寝る…。


お稽古ガンバ。トシ」



そう言ってマヤはクタッと


俺達の残り香のある布団に倒れた。




おいおい。

ちょっとさびしいな。おい。


俺より眠気かよ…。こいつぅ…。




「しょうがねぇなぁ…」



そう言って俺はマヤの

小さな体に布団をかける。
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