時は江戸…
「はあっ」





土方の満足がいくまでキスをしたあと


唇は名残惜しそうに離れた。


その頃にはマヤは肩で息をしていた。




「はあっはあっ

…苦し゛ーよっ」




そう言って膨れてみせたが、すぐに照れながら笑ってみせた。



「っ…」



そんなマヤの至近距離の笑顔に土方はやられたらしく、


口元を押さえながら乗り出していた体を



自分の座席に戻した。



‘その笑顔は反対だあああああ’




自分から離れる土方に少し寂しいと感じたマヤ。



そして土方の気も知らずに土方の方を向き



「だあいすき!」



そう言った。





「おまっ」



っちゅ…





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