時は江戸…


満月の光が障子を抜けてあわく総司の顔を映し出していた。

畳の香り



総司の香りばかりが感じられる。


「んんぅっ…っ…」


自分の舌をねじ込むように


無理矢理キスをする。


しばらくして

休憩したいのか総司の


唇がはなれた。


マヤはそれでも


ただ固く瞳を閉じて


身を震わせることしか出来なかった。



初めて見せる総司の



男としての顔に



驚きと不安と焦りを隠せなかった。


そしてそんなマヤを見ても怯むことなく

総司の唇がゆっくり下がってくる

マヤの首筋に顔をうずめる


チュッ


「っん やっ」

「もっと聞かせて」

首にキスをしながらあたしの着物の帯をスルっとほどく

「や… だめ」

はだける着物を抑えようとするマヤの腕を


押さえ込み頭の上で拘束する。



「いいから」



マヤの甘美な声と仕草に

押さえきれない欲望が



押し寄せ、止めることができなかった。



総司も初めは驚かせるだけのつもりが


いつの間にか理性の壁は

脆くくずれていった。
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