時は江戸…
だがそんなことはどうでもよく


今の状況を止めたかった。


これ以上マヤの声を


他の男に聞かせたくはなかった。


ドロドロとした黒い感情が押し寄せる。


そう思ったら

ガラッ

マヤの寝室の障子を開けていた

「トシ…」

総司が俺の顔を見てる

泣くなよ

絶対泣くなよ



かっこつかないぞ

マジで

「何してんだよ」

「見ての通り」

初めて総司をうざいと思った

マヤのあられもない格好を見た途端に怒りがこみ上げてきた。

何脱がしてんだよ

マヤも逃げろよ

いやって言ってただろ


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