蜜花 -First.ver1-

―ガラッ

「おはよっ!」

―キーンコーンカーンコーン…

「っしゃ!セーフ♪」

「おはよ、彩帆。ねえ!見てみて!」

教室に入ってくるあたしの元へ、詩織がパタパタと近づいてくる。

「何?コレ。」

詩織に渡された紙を見ると

『壱夜お帰りパーティー開催!!』

と書かれた大きい文字が目に入る。

「これ…やるの?」

「もちろん★」

詩織の目はキラキラ。
これは…断れないな。

でも、楽しそうだし、いいか♪

「よし!やろう!やるからには、派手にいくよ~!!」

あたしのやる気に、バンザイをする詩織。

恋する乙女は、やっぱり可愛い。
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