蜜花 -First.ver1-
「おい透、いつまでそうしてるつもりだ?」
急に響いた、閑玖の鋭い声。
「ははっ♪いいじゃん~。彼女なんだし。」
そう言って、透はあたしから離れた。
気のせいか、閑玖の瞳はどこか暗い。
「…く。」
閑玖がそっとつぶやいた。
「何だって?」
透がそう閑玖に聞いた瞬間―…
―ボスッ!
「うっ!?」
透がお腹を抑えて倒れこむ。
そして、殴った姿勢のままの閑玖が、見下ろしていた。