蜜花 -First.ver1-
出逢.1
「はー…。」
昨日の騒ぎで、あたしは何となく閑玖を避けている。
…何だったの?
ただただ疑問ばかり。
あたしは授業をさぼって屋上でゴロゴロ。
今何時間目だろう…。
というか、今何時!?
携帯は教室にある鞄の中。
取りに行く気なんてさらさらない。
「ミスったなあー…。」
ポケットに入っているハンカチを広げ、頭に敷く。
あたしはゴロンと横になった。
毎回掃除のおばちゃんが磨いているから、寝転んでも汚くはない。
「眠たい…。」
真上にある空を見る。
それはどこまでも青く、澄んでいた。
あたしの気持ちとは、真逆。
そんな空の下、あたしはうとうと夢の中。