蜜花 -First.ver1-
―ギイー…
「っと♪到着♪」
やっと屋上に到着。
さて…寝ようかな♪
…って…ん?
誰か居る。
「誰…?」
男…いや、女だ。
制服がスカートだし。
「!?」
傍まで行った俺は、言葉を失ってしまった。
『…何でここにあいつが居る!?』
心の中でそう思うけど、口に出せない。
それは、本当に夢のようで…俺は動けなかった。
今までよく知っていた、あいつがいる。
最後に別れた時と同じ格好で。
そいつはすやすやと寝ていた。
「何で…。」
俺は皮肉そうに笑いながら、寝ている彼女に近づいていった。
よく見れば、やっぱり違う。
…あいつのポイントの、泣きボクロが無い。
でも、やっぱり似ている。
俺は無意識に
いや、何かに惹かれて
彼女にキスをしていた。