蜜花 -First.ver1-

喧嘩


「たっだいまー♪」

「ちょっと彩帆!どこ行ってたのよ!?」

しばらくして教室に戻ると、怒った詩織が待っていた。

「今何時間目?」

「4時間目終わったとこ!」

ラッキー♪
じゃ、ご飯にでもしますか。

「ねえ!どこ行ってたの?」

「ん?内緒♪」

透がいる手前、屋上で男と会ってたなんて言えない。

それでもなお、詩織が聞き出そうとすると

「千代ちゃん来たよー!!!」

テンション高く、千代が入ってきた。

「おー千代!ナイスタイミング♪」

そう言って千代にハイタッチ。

「何々!?千代、偉いタイミングだったあっ!?」

「うん♪だって詩織がさぁ~。」

「はいはい、さっさと食べよー!」

さすがに疲れたのか、詩織は話を打ち切り黙々と食べ始めた。

「ん?詩織、何でそんな急いでるの?」

そう聞いたら、詩織は目を輝かせてウインクしてきた。
…キャラ大丈夫ですか詩織サン…。

明らかに引いてる私たちを見て、詩織は慌てて付け加えた。

「け、健康診断よ!早く食べて消化しないと!」

は、は~ん。
あたしは鋭く一言。

「壱夜くん。」

「!?!?!?」

とたんに詩織が真っ赤になる。

あたし、ナイスタイミング♪
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