蜜花 -First.ver1-

「すごく…綺麗…。」

綺麗、そんな言葉が似合うテディベアをそっと撫でた。

「!」

あたしはそっと雄貴を見てみる。
こっちには目もくれず、ひたすらチョコミント色のストラップを眺めている。

「ぶっ。」

そんな光景にあたしはコソコソと笑いながら、もう一度テディベアを見た。
そして手に取り、そっと値段を見てみる。

「…うわ高っ!!」

流石、と納得できる値段が堂々と示されいた。

「あたしには…到底無理だ…。」

そしてため息。

やっぱり違うな、このテディベア…。

テディベアを丁寧に戻し、あたしは他の場所へと歩いていった。

「きゃあこれ可愛い!!」

そしてまた、繰り返し…
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