蜜花 -First.ver1-
「ありがとうございました~。」
あたしは結局、雄貴が見ていたストラップの近くにあった、イチゴ色のストラップを購入した。
それを見た雄貴は悔しそうに唸り、結局自分もチョコミント色のストラップを購入していた。
「~♪」
ストラップを見てすごくご機嫌の雄貴。
「ぶっ。」
それを見てあたしは、また吹き出してしまった。
「何だよ。」
と雄貴は不機嫌になるが、あたしは笑顔でかわす。
「あたしこれどうしようかな…。やっぱ携帯?」
「うーん。やっぱ携帯だろ?」
そう言ってる雄貴はすでに付けている。
「じゃ、あたしも携帯にしようっと♪」
「あー!真似したー!」
「してません!!」
妙に子供っぽい雄貴は、そう言ってケラケラ笑っている。
「これで次の試験も一位だな♪」
…どこにそんな効果が?
「遊んでばっかりいると、成績落ちるよ~?」
あたしはからかってみるが、
「ん?成績ってパーフェクト以外何かあんの?」
…この野郎。
あたしは物凄い勢いで雄貴を睨んだ。
「…っと。怖いなあー♪」
そう言ってあたしの視線をかわし、あたしの頭をコツンと叩いた。