蜜花 -First.ver1-
…やほ!
「彩帆!おーい!!」
「えっ!?あっ!…ごめん!」
千代の言葉で、ようやく戻ってきた。
「もう!すぐどっか飛んでいくんだからぁ~!」
「ごめんごめん!昔のこと考えててさ…。」
…にしても。
今思っても、あの人は本当に誰だったんだろう?
「あっ!またまた閑玖がシュートしたっ!かっこいいー♪」
…ハイハイ。
今日の帰りにでも透に聞いてみようかな?
さっきの話―…。
もしかしたら、透の付き添い人だったかもだし。
そう考えながら、私はまたユニフォームに手をかけた。