青空学園



「えー理事長からの挨拶です」


司会の教師が言った。

そこに出て来たのは40代後半の男性だった。


「理事長の新稲です。
 みなさんご存じでしょうが、ルールを確認のため説明します。
 
 まず相手が気絶、もしくは相手が負けを認めた場合まぁ降参ってことです。
 あと、刃物などスタンガンを使った場合は強制的に失格とします。
 これらのルールを守って正々堂々頑張ってください。」


理事長は軽く一礼して挨拶を終わらした。


「次は生徒代表の挨拶です。」


またさっきの司会の教師が言った


すると爽やかなかっこいい男の人が出てきた。

その瞬間。


「「「キャーーーー」」」


「新稲様~」


「キャーー
 かっこいい!」

女の子たちの黄色い歓声が聞こえた。


「うっるさっ・・・何があったんだ!?」

あたしがつぶやいた瞬間

叫んでいた女の子たちが一瞬止まって

あたしを見た・・・

そして甲高い声で

「「「あなた知らないの???」」」


うわ~お

いきぴったり。

あたしがのん気にそう思っていたら夕菜が口を開いた、


「えっとね空ちゃんあの人は新稲 響(ニイナ ヒビキ)さんって言って、
 理事長の御子息で、3年生のSクラスですっごく有名なの!それにすっごいかっこいいからファンクラブまであるんだよ!?」

夕菜が説明してくれた。

「ふ~ん・・・」

あたしが一言返すと


一人の女性生徒が言った


「ふ~んてそれだけ?・・・」






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