青空学園

昔・・・


父さんが言ってた・・・


――――――


『空・・・

もし、闇があったら空の光で照らしてあげなさい。』



『やみ?

ひかり?

なにそりぇ?』

まだ小さかったあたしは、ちゃんと舌が回ってなくて・・・


『その時にわかるよ・・・

いいか?

空。

今から言う、言葉をちゃんと覚えなさい。』



『ぅん。

わかった!』



『【龍の血を受け継ぐ者。

今、我の力の一部を解放せん。

我が名は、王ノ宮 空】


わかったか?

絶対【一部】ってとこを抜くなよ?』


「うん!

わかったぁ!!」


―――――

父さん・・・

闇はこわいね・・・


だからこそ、闇を照らす光がある






闇がなければ光もできない。

光がなければ闇もいない。




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