青空学園
「ちょっ夕菜、急用思い出した!ごめんっじゃーねっ!」

「えっちょっ空ちゃん!?」

あたしは夕菜の話が全然聞こえてなくて走り出していた。

(くっそーあの、夫婦は~ほんとっもうぅー)







ガサガサっ
「どこだぁ!!」

しげみに隠れて探す・・・

(いたっ!)

「キャー王ノ宮様夫婦がいる!」

「ワーワー」

(う゛-これじゃ話できない)

あたしはしげみに隠れながら思った・・

(そうだっ!!)

「あっ神川さんだ!!」
あたしは裏声で叫ぶ・・

すると・・・

「うそっ!?神川さんまでいるの!?どこっ!?」

みんながきょろきょろしている間に・・

グイッ

父さんたちの腕を引っ張って茂みに隠れる。

『なんでいるの!?』

超小声で二人に聞くと・・

「だってさ空がどうしてるか気になるじゃん!
 ねっあなた!」

母さんが言うと父さんまで、

「そうだよ!空!」

あたしの顔に縦線が入った

「そんなんでくんなー!!!!!
 騒ぎになってるやんけー!!!
 どーすんのじゃー!!」

あたしは怒りをぶつけ二人に言うと、

「わかったわかった!空帰るから・・」

母さんがしょんぼりと言った。

「そうだね・・そろそろ帰ろうか、空も元気みたいだし・・
 これ以上騒ぎになるのも大変だしね。」

父さんがそう言うと母さんは、

「空!元気にしろよっ!たまには家にも帰ってきてよ!
 母さんたちはいつでも家に居るからね!」

母さんが笑って言った

あたしは・・

「うん!また帰るから!大きい騒ぎになる前に退散しなっ!」

笑顔で言った。

その日二人は帰って行った。





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