青空学園
空とユウの過去
俺は駆け出しだ・・・
あいつに、聞きてぇことがあるんだ・・
そう、あれはまだ俺がガキの頃・・・
――――――
俺は一人でその辺を歩いていた。
すると、俺と同じくらいの女の子が川に足を付けて、入ろうとしていた。
俺は、何となく近づいて、
「おい。
何してんだ?」
と、声をかけると
「あそこ、犬が・・・」
その子の視線を辿って見てみると・・
溺れている犬がいた。
「ちょっと待ってろ。」
俺はそう言って、ザブザブと川に入った。
頑張って犬に近づき、抱き上げる。
「ほら。」
そう言って、犬をそいつに渡す。
「あっ、ありがとうっ!!」
ニッコリと・・・
ホントに嬉しそうに笑った、そいつの笑顔は暖かくて
光のようだった・・・