青空学園



それから、俺は犬とそいつと一緒に遊んでた・・・

とっても楽しかった・・・

でも、すぐに夕方になって、そいつは


「あっ!

そろそろ帰らなきゃ!」


と、言った。


俺は、前に母さんから『大切な人に渡すといいわ。』と、言われて貰った鈴を思い出した。



「おい。

これ。」


バッと、そいつの目の前に鈴を突き出す。


「?」


わけのわからないって顔のそいつに



「やる。」

と、ひとこと言うと



「ありがとうっ!!


また遊ぼうね!!」


満面の笑みで言ってきたそいつ。




しかし、それからそいつと会うことはなかった・・・・





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