クリスマスストーリー
良平が差し出したのは、小さな箱と一本のココア。

小さな箱の中には、光輝くシルバーの指輪。

「これ・・いつのまに買ったの?」

「・・ついさっき。今日、給料日でさ、時間なかったし、遅れるしかなかったんだ。あと、そのココア・・」

まだ、温かいココアを指さしながら


「体・・暖まるだろ?」


と、やさしく微笑んだ。


あぁ・・。私ってなんてバカなんだろ。

良平は何よりも一番に私の事を考えてくれた。

なのに・・私ったら良平にあんな冷たい態度をとって・・。


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