クリスマスストーリー
「じゃあ・・」

良平はさみしそうに私に背を向けた。

「待って!」

私が言うと、良平が振り向いた。

「なら・・最初っから、そう言ってくれればよかったのに!」

「だって、何かカッコ悪いじゃん」

「寝坊の方がよっぽどカッコ悪いよ!」

「・・そうだな」

私達は、いつのまにか笑い合っていた。

私は、この時思った。

やっぱ私は、良平の事が好きって。

「じゃあ、デートの続きしようか!」

「調子乗りすぎ!」

そう言いながら、良平の隣に並んだ。

手に握ったココアは、ほんのり温かかった。
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

この一射に思いを込めて
怜乃/著

総文字数/15

青春・友情1ページ

表紙を見る
君よりも、ずっと。
怜乃/著

総文字数/1

その他1ページ

表紙を見る
JK-今どき女子高生の事情-
怜乃/著

総文字数/323

青春・友情3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop