Love ~一つのカタチ~
「あっ、そうそう。妙ちゃんに聞きたいことあったんだ。一回家に帰ったら、妙ちゃん家にいってもいい?」
「何?」
「いや、後で…。」
「そっか、いいよ。」
幸伸は私を家まで送り届けて、“また後でね”と手を振って帰って行った。
聞きたいこと。
幸伸が私に聞きたいことなんて果たしてあるのだろうか?
勉強だって私より断然できるし、私が幸伸に教えてあげれるようなことは何もない。
疑問に思いながらも、幸伸が来るのを待った。