Love ~一つのカタチ~
「勝手に殺さないでくれる?」
その声に体が石になったように動かなかった。
それは他の誰でもない、幸伸だった。
「…なん…で?」
見開いた目を閉じられなかった。
「わかんない…。でも、なんとなく体が勝手に動いたんだ。」
そして、私の横に座った。
「妙ちゃん…、これは俺の独り言。だから、何も言ってくれなくていいから、このままでいて。」
正直聞くのが怖かった。
でも、きっと幸伸なりに向き合おうとしてくれてるんだと思った。
だから、星空を見上げて幸伸の言葉に耳を傾けた。