Love ~一つのカタチ~

窓の外を眺めると、さっきまで晴れていた空が曇っていた。

注文したアイスコーヒーがきて、飲もうとした瞬間、扉が開かれ取り付けられていた鈴がカランコロンと鳴った。

そこにはストレートジーンズにピンヒールのパンプス、黒のジャケットを羽織った女性がいた。
どこに座ろうかなんて迷わずに俺の方に近付いて来る。
俺の向かい側の椅子に座ってやっと口を開いた。

「ごめんね、遅くなって。」

申し訳なさそうな顔をしてるけど、きっと本心はそんなこと思ってないんだろうと思う。

「いいよ。」

そう一言だけで笑顔で言った。

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