Love ~一つのカタチ~
「ずっと違和感があったんだ。二人で過ごす時間に。何も望んでないけど、何かが足りない。だけど考えてみてもわからなくてさ。でも、やっとわかった。三年目にしてやっとね。俺はずっとこうしたかったんだって…。こうなるべきなんだって。」
何が起きたかわからなかった。
気がついたら私の唇に宏貴の唇が触れていて、気がついたら彼の腕の中にいた。
「ほら、こんなにもしっくりくる。」
私の思考回路は完全に遮断されて、何を言えばいいのかとか、どう反応すべきなのかとか考えることが出来ない。
だけど、不思議と嫌じゃない。
ううん、出来ることならずっとこうしててと思うほど。
何故かわからないけど、泣けた。