トゥルー ラブ
「そうか。愛歌、今までごめんな。」


「なんで、謝るの?謝る相手、間違えてるよ。謝るなら、子どもたちと奥さんにだよ。」


「そうだな・・・。」


大山は少し寂しそうに笑った


きっと大山も私と一緒で、いつからかこの関係を終わらせたかったんじゃないかと思う


「あのね、私の立場から言うことじゃないかもしれないけど・・・もう同じ過ち、繰り返さないでほしいの。この関係って誰一人として、幸せになる人はいないから。本人たちも、周りの人たちも不幸にしてしまう。満たされない何かを別の場所で埋めようとするんだけど・・・こんなことしても、満たされることはないってわかった。だから、大山さんももう二度と・・・。」


何か虚しく、涙が出てきた


「わかったよ。愛歌。オレもそれは感じてた。だから、もう同じ過ちは繰り返さないよ。」


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