トゥルー ラブ
再会して1時間


いろんな話をして、自分たちの愚かをつきつけられた私たちは、二人してかなり落ち込んでいた


テーブルに目をやると、1度も口をつけないままのコーヒーが冷めきっている


飲む気になれるはずがない・・・


「愛歌・・・。今、彼氏いる?」


「・・・いない。」


「そっか・・・。よかったらさ、オレともう一度やり直さない?オレともう一度、付き合ってくれないかな?」


待っていた・・・


この言葉・・・


嬉しいのあまり、声を上げて泣いた


場所なんか気にせずに


しゃくりを上げる私・・・


オロオロする和哉


周りの目は冷ややかだったと思う


だけど、今の私にはそんなのどうでもいい


和哉とまた一緒にいれることへの嬉しさが、素直に溢れ出ていた


「愛歌。泣くなよ。返事になってないし!どっちなんだよ?」


「いいに決まってるじゃん!」


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