トゥルー ラブ
部屋のドアをあけた


泣きじゃくり、ぐちゃぐちゃの顔のままで


その音に気づき、和哉がこっちを向く


「あれ?愛歌・・・。何泣いてんだよ。帰り道、何かあったのか?」


焦ったように和哉が言った


私は和哉の質問には答えず・・・


和哉に抱きつく


「和哉、大好き!」


「は?急になに?」


戸惑いながらも、和哉は私を強く抱きしめてくれた


「和哉・・・実家に帰ろう。親とちゃんと話し合いなよ。」


和哉はパッと私を離し、驚いた顔で言った


「もしかして、話し聞いてた?いつから帰ってたんだよー!」


「お見合いはしない。ってところから聞いてた。」


「マジで・・・。ごめんな。イヤな想いしただろ・・・。」


「ううん!和哉となら、何でも乗り越えていけるって思った。和哉、かっこよかったよ!」


和哉は照れたようにはにかみ、顔を赤くした


それを見て、私はニヤついていた


「見るな〜!」


そういうと私を強く、強く抱きしめた


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