トゥルー ラブ
それから会話もなく、列車は目的地へと走り続けている


ふと和哉を見ると、寝ていた


(寝てるし・・・)


(まぁーいっか・・・)


(寝顔かわいいから許してやろう)


私は和哉を起こさず、また窓の外へと視線を移した


(あれ?)


見覚えのある景色が目の前に広がった


(まさか・・・?)


(和哉、切符どこに入れてるんだろ?)


改札を通るとき、和哉は自動改札ではなく窓口の方の改札を通り、私の分の切符もきっていた


(そこまで隠して和哉が行きたかった場所って・・・)


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