トゥルー ラブ
病院で過ごす1日は、とても長く感じる


時間をもてあましていた私は、和哉のことばかり考えていた


あの日から、あの手紙は一度も開いていない


なのに、鮮明に思い出せるあの内容


毎日のように和哉のことを想い


その度に声を殺し、泣いた


手紙をもらって一週間がたつけど、まだ返事は返していない


ちゃんと返事しないと・・・


わかっているけど、心も体もついてこない


もうこれ以上、和哉に迷惑かけることはできない


返事は決まっている


< 20 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop