トゥルー ラブ
「はははっっ。私の好きな奴は和哉だよ・・・。」


「マジ?それとも冗談?」


「マジだよ・・・。」


「愛歌、笑ってるから冗談だと思うだろ!」


和哉は寝転んだまま、私の手を握った


予想外の和哉の行動に、私の体はこわばる


握られた手に、緊張が再び戻ってきて、ヘンに意識してしまう


ジッと固まっていると・・・


和哉が起き上がり、そっと私を後ろから抱きしめた


和哉の香水の香りと潮の香りが混ざり合い、鼻をかすめた


< 53 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop