トゥルー ラブ
気がつくと、見覚えのある白い天井が目に入った


(また、ここへと戻ってきてしまった・・・)


そう・・・


私は病院のベッドの上で目を覚ました


左手が温かい・・・


目をやると、手首に包帯が巻かれている


その私の手を、お母さんが握りしめ、眠っていた


「お母さん・・・。」


私の呼びかけに、バッと顔を上げ、時が止まったかのように私を見つめている


徐々にお母さんの目から、涙が溢れ出した

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