中学生生活
後ろから、ゆっくり近付いて来る車が。

――なんだろう?

「よぉ!そういやぁ、もう中学生なのかあ」

声をかけられた。

その声の主は――

小学生の時の通学路中にある家の犬。

通称“あーちゃん”

ではなく、その飼い主。

キノと帰っているときに仲良くなったのだ。

名前は知らない。

恵:「久しぶりですっ!」

あ:「おぅ。じゃ、またな。気ぃつけて帰れよ。」

恵:「はい。」

灯:「…今の、知り合い?」

恵:「え?あ、うん。そうだよ。」

あ、そうか。

私の通学路ではあるけど、灯哉の通学路では、ないんだっけ。


…ま、今日はそんなことどーでもいぃんだ。

今日は――

伝えたいこと、というか訊きたいことがあった。

だから…今一緒にいる。







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