中学生生活
そして、帰り。

あんなことを言ってしまい、少し気まずい。

でも訊かなきゃ。

恵:「あの…っえと……返事…は?」

灯:「え…あ、えっとね…」

あっちも動揺しているのか、少しどもっているが、それでもしっかりと自分の意思を告げる。

灯:「あのね?俺はまだそういうのって早いと思う。もっとさ…高校生とかになってからだよ」

告げられた、その意思に私は

もぅこれでもかってくらいにビックリした。

恵:「…へ?……は?
…よく判んないんだけど……ま、いいや。
ってことはさ、その時になったらいいんだね?」

灯:「えっ?あ、いや…そういう…」

恵:「オッケー、じゃあそん時まで待っててね☆」

灯:「いやいやいやいや。ね☆じゃないし」

恵:「あははっ。んじゃ、またね!」

灯:「う、あ、う、うん」

どもり過ぎだっつの。

普通はさぁ、これってフラれたことになるんだから、泣いちゃったりするんだろうね。

でも、何故か泣けなかったんだ。


…さて、どうするかだよなぁ…まぁ、少し待ってみるか。




~回想終了~





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